こちらのブログをお読みいただいているバイオリン学習者の皆様の中には、お仕事や家事で忙しいという人も多いかと思います。
忙しい中でも、バイオリンの練習をされている人もいらっしゃいますが、そうは言っても楽器を持っていない時にうまく隙間時間を使いたいと思われている人もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、そのような人に向けて、楽器を持っていない時の練習法についてお伝えします!
こちらのブログをお読みいただくと、楽器を持っていない時の練習メリットを理解いただき、隙間時間に効率よく練習できますので最後までご覧頂ければ幸いです。
バイオリンを持っていない練習法(動画解説)
動画を見て少しでもいいな!と思われた方は高評価やコメント頂けると嬉しいです^^
【結論】バイオリンを持っていない時は〇〇をする!
普段のバイオリンの練習はなかなか時間が取れないと思われていませんか?
実は隙間時間でもバイオリンの練習は可能です!
そのバイオリンを持っていない時の練習法とは、
イメージトレーニングをすることです!
では、今から具体的に詳しくお伝えしていきます。
イメージトレーニングって効果があるの?
こちらを読まれた人の中には、「いやいや、イメージトレーニングって効果あるの?」と思われている人もいらっしゃるのではないでしょうか?
ハーバード大学のパスカル・レオーネ教授らはイメージトレーニングを裏付ける研究をされました。
楽器はピアノになりますが、バイオリンも同様と置き換えていただければと思います。
ピアノを習ったことのない人を集めて3つのグループに分けてとある研究をしました。
Aグループ・・・毎日2時間ピアノを練習
Bグループ・・・毎日2時間ピアノを弾くイメージトレーニングをする
Cグループ・・・何も練習しない
こちらの3グループに5日間研究をし、脳の神経細胞の動きを調べるという研究をされました。
さて、皆さんはどのグループが一番脳の神経細胞の動きが活発になったかは、予想がつくと思います。
そうです!Aグループになります。
ただ、意外だったのはBグループもAグループと同様に、脳の神経細胞の動きが向上したという研究結果がありました。
この結果から、イメージトレーニングの重要性が表れています。
イメージトレーニングの5つの具体的ステップ
論文の研究結果からも、イメージトレーニングの重要性がわかったところで、では「一体どのようにしたらいいの?」と思われているのではないでしょうか?
今から5つのステップに分けて説明していきます。
1.音とリズムを正確に取る練習
まずは、音名(ドレミ)で歌う練習をすることが大切です。
歌うと言っても、実際に外出中には歌わなくても良いのですが、心の中で歌う練習をすると良いです。
歌うことで、リズムも取りやすくなります。
リズムが分からないという人は、実際に音源を聴きながら歌うと歌いやすくなります。
また、楽譜が読めない人は、音名を楽譜に書き、実際の音源を聴きながら歌ってみましょう!
2.指使いの練習(左手の練習)
次のステップは、指使いの練習になります。これは、左手の練習のことを言います。
楽器を持つことができない状況では、楽譜に指番号を書く作業をして、左手を押さえる練習をするということです。
どの指で押さえるのか、そしてどの弦で弾けば良いか、ポジション移動を習っている人はどのポジションになるのか?など頭で考える作業をします。
すぐに楽器を持って弾けないという人は、左指のイメージトレーニングをして考える作業を最初にすることで、スムーズに弾けるようにもなります。
3.ボーイングの練習(右手の練習)
次は、ボーイングの練習になります。ボーイングは、右手の練習のことを言います。
ダウンかアップか、スラーなのか、スタッカート、ピッチカートで弾くのかを順番に見ていきます。
こちらの楽譜を眺めながらイメージトレーニングしたり、慣れてくるとお手本音源を聴きながらボーイングの練習をしてみましょう!
4.バイオリンを持ったイメージで右手と左手を動かす練習
左手と右手のイメージトレーニングができたら、次は合体させましょう。
この両手を違う動きになりますので合体させることが難しいという人も多いかと思います。
難しい箇所には、楽譜に印をつけると苦手な場所が分かります。
実際に弾く前にイメージトレーニングをすることで、どの部分が弾きにくいかを楽器を持つ前に大体分かりますのでおすすめです。
5.楽器を持って練習する
ここまでの4つのステップを踏んでから、実際に楽器を持って練習すると効率的に練習ができます。
また実際に弾いてみると、頭でイメージしていたようにできない時もあります。
ですので、あらかじめ4のステップを踏んでいただくことで時間短縮にも繋がります。
そのような時は、ゆっくりと楽器を持った状態で、1から4を繰り返してみてください。
ここで1つ注意点があります。
イメージトレーニングをして指番号やボーイングがバッチリでも、実際弾いてみると違和感がある時もあります。
これは、弾いてみないと分からないこともありますので、そういった時は、弾いてみて調整をしてみてください。
イメージトレーニングが全てではありませんので、楽器を持って最終調整してみてくださいね。
イメージトレーニングと併用すると良い3選
ではここから、イメージトレーニングと一緒に併用すると良いと感じることをお伝えしていきます。
1.お手本の音源を聴く
楽譜を読める人は曲の大体のイメージが掴めるので必要ありませんが、楽譜が読むのが苦手な方や、読めないという人もいらっしゃると思います。
そのような人は、無理に楽譜を読む練習をせず、お手本の音源を聴いてみましょう。
曲を聴くことで、音名で歌えたり、リズムを理解することができます。
外出中でしたら、ヘッドホンで曲を聴きながら、心の中で音名で歌う練習も良いかと思います。
もし曲が速くて分かりにくい場合は、例えばYouTube動画でしたら、速度を変更してゆっくりの速度で聴いてみるということもできますので、ぜひご活用いただければと思います。
2.お手本音源を聴きながらイメージトレーニングする
曲の音源を聴きながら歌うことができたら、次の段階に入っていきましょう。
左指動かす練習や右手のボーイング練習のイメージトレーニングをすることです。
音源を聴きながら、左指を動かす練習や、右手のボーイング練習をしてみましょう。
それが慣れたら、左手と右手を同時に動かすイメージトレーニングも効果的です。
音を聴いた状態でイメージトレーニングすると、バイオリンを弾いているイメージにより近づけることができますのでおすすめです!
3.楽譜を見ながらイメージトレーニングする
楽譜を見ながら心の中で音名で歌ったり、左手や右手を動かす練習も効果的です。
例えば、座っている時などに、楽譜を見ながらイヤホンで曲を聴くというのもおすすめです。
楽譜を見てどの弦で弾くかを考えることも頭の体操になります。
実際に楽器を持って初見で弾けない人には、先にイメージトレーニングをしていただくと時間が短縮されます。
がむしゃらに練習することで上手くなると思っている人も多いかと思います。
ですが、実験結果にあるように、イメージトレーニングすることの大切さがお分かりいただけたのではないでしょうか?
【番外編】このような場合でも使える!
こちらは怪我をした時にもイメージトレーニングは有効です。
骨折をしたときや身体が痛い時など、楽器を持てない時にもイメージトレーニングをすることで感覚が比較的取り戻しやすくなります。
また、時に大人のバイオリン学習者さんは、時間も限られていることも多いのではないでしょうか?
効率的に、隙間時間を利用して学びたいという人は、ぜひ今回のステップを参考にしてみてください。
バイオリンを持っていない時の練習法【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
今回は、楽器を持っていない時の練習法についてお伝えしました。
本日のまとめになります。
こちらのステップを試しながら、お手本音源を聴きながらイメージトレーニングしたり、楽譜を見ながらイメージトレーニングも一緒にいただくと効果的ですのでお試しください。
ぜひあなたの練習のご参考になれば幸いです。
[…] バイオリンを持っていない時の練習法 こちらのブログをお読みいただいて… […]