あなたは弾いてみたいと思っている曲を弾いてみたことはありますか?
教本やテキストには運指が書いてあることが多いですが、ご自身の弾いてみたい曲を楽譜を購入して弾こうと思った時に「あれ?」っと思ったことはありませんか?
それは、「何の指を使っていいのかわからない」という問題。
弾きたいと思って購入した楽譜でいざ弾いてみるとこのような問題に直面します。
そして、何となくご自身の弾きやすい弾き方で練習したり、また、わからないのでそのまま放置されている人もいらっしゃるかもしれません。
今回は、運指とボーイングはどうやって決めると良いかについてコツをお伝えしていきます。
こちらのブログを読んでいただくと、教本では考えることになかった考え方について理解いただき、今後好きな曲を弾くときのご参考にいただけますので、最後までご覧頂ければ幸いです。
運指やボーイングの決め方【ポップス編】(動画解説)
動画で詳細を解説しております。
動画を見て少しでもいいな!と思われた方は高評価やコメント頂けると嬉しいです^^
【結論】運指とボーイングの決め方
運指とボーイングについて、どのように決めたら良いのでしょうか?
それは・・・
運指とボーイングについてはそのフレーズによって決めるということです!
では、今から詳しく深掘りしてお伝えしていきます。
クラシック楽譜はなぜ親切に書かれているの?
バイオリンの教本を弾いている時は、運指やボーイングが書き込まれていることが多いです。
また、先生に習われている人は、先生から運指やボーイングについて指示があるのでそのまま弾いて練習されているかと思います。
クラシック音楽は楽譜に音楽記号が書かれていることが多いと感じた人は多いのではないでしょうか?
基本的にクラッシック音楽は、忠実に楽譜に基づいて弾いていきます。
音楽記号でf(フォルテ)やp(ピアノ)などの強弱記号やスタッカート、ピッチカートなどが全て記されています。
これがクラッシック音楽なのです。
なぜ、クラシックの楽譜は親切・丁寧に書かれているのか不思議だと思いませんか?
私は、作曲者からのラブレターと思っています。
それは、その時代の作曲家が「このように伝えたい」という想いで、楽譜に細かく記載がされているからです。
なので、楽譜に忠実に弾いていくということがクラシック音楽には求められます。
ただ、弾き手によって、同じクラシック音楽でも弾き方や表現方法は様々ですので、一概に、同じような音楽になるとは言えません。
ポップスの楽譜はどうなってるの?
反対に、ポップスなどの楽譜を見ると運指やボーイングがきちんと記載されていないことが多いです。
これは、コード譜と言われるもので書かれているからです。
でも、ポップスの楽譜を弾いてみたいと思われている人もいらっしゃるかと思います。
「どうやって弾けば良いの?」という問題に直面する人も多いですので、今からポップス楽譜の運指とボーイングの決め方についてお伝えしていきます。
ポップス楽譜の運指とボーイングの決め方
基本的にクラッシック音楽でないポップスなどを演奏する時は、まず曲を聞くことから始めてみましょう!
曲の全体イメージを把握して、この曲は元気な曲か、それとも悲しい曲(失恋ソング)なのか、全体像を掴みます。
そして、その曲のフレーズによって運指やボーイングを決めていきます。
同じ音でも運指によって違う?
では、まず運指からお伝えしていきます。
同じ「ラ」の音でもD線の4の指の「ラ」とA線の0の指の「ラ」の音があります。
例えば、A線の0の指の「ラ」の音は、開放弦を使っているので、明るい音になります。
その一方、D線の4の指の「ラ」は、こもった音になります。
このように、同じ音でも運指によって音が変化するということが分かります。
初心者の方はどうしても開放弦などの弾きやすい運指で弾きがちになると思います。
しかし実際は、その曲のイメージで決めることが良いと感じています。
ポジション移動の運指
またポジション移動を習得されている人はどのポジションで弾くと良いのかも考えると良いです。
例えば、情熱大陸の冒頭について動画でお伝えしていますが、サードポジションからの出だしのフレーズか、ファーストポジションからの出だしのフレーズかを聞いていただければと思います。
ポップス曲のボーイング
また、ボーイングについてもダウンで始まるか、アップから始まるかによっても変わってきます。
動画では、PRINCESS PRINCESSのMの冒頭で解説していますが、アップからスラーでつけて弾く方法と、ダウンからスラーなしで弾く場合のどちらが曲に合っていると感じられましたでしょうか?
しっとりと出だしを入りたい場合などはスラーをつけて滑らかさを出すなど、フレーズによって決めると決めやすいです。
色々なパターンを弾いてみて、ご自身のフィーリングと合った運指やボーイングを決めていく必要があります。
少し高度になりますので、分からない時はバイオリンを師事されている先生に聞いてみましょう!
大切な考え方
ここで私から大切な考え方をお伝えします。
それは・・・
音楽に正解はない!
ということです。
ご自身の感じたフレーズを弾いてみるというのも練習の一環だと思ってみてください。
音を出して弾けたら良いと思われる人もいらっしゃるかもしれません。
自己満足でしたら問題ありませんが、誰かに聴いていただく場合や、一緒に誰かと演奏するといった場合は、さらに一歩踏み込んで、音楽を作っていくという時に、ぜひ今回のことを思い出していただければ幸いです。
運指やボーイングの決め方 ポップス編【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
今回は、運指やボーイングの考え方についてお伝えしました。
少し難しい内容も入っていたかもしれませんが、今後弾いてみたい曲があったときに、ぜひ参考にいただければ幸いです。
本日のまとめをまとめると以下になります。
音楽に正解はありません。
何通りも見つけて、ご自身に一番気にいったフレーズを探していただければと思います。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
[…] 運指やボーイングの決め方【ポップス編】 あなたは弾いてみたいと思って… […]