バイオリンを弾いてみたいと思ったら、当たり前ですが、まず楽器が必要になります。
でも最初は「続けられるか分からないし…」ということで格安バイオリンを購入される人もいらっしゃるかと思います。
こちらの記事をお読みの読者様からも「格安バイオリンを使っているけれど、本当のところどうなの?」というお声をいただくことがあります。
今回は、私が実際に目の当たりにした格安バイオリンについてお伝えしていきます。
今回の記事をお読みいただくと、格安バイオリンのメリットや注意点が分かり、格安バイオリンはどのような人に向いているかが分かりますので、最後までお読みいただければ幸いです。
【実録!】格安バイオリンの悲劇(動画解説)
格安バイオリンのメリット
まず、格安バイオリンのメリットをお伝えしていきます。
これは、何よりお財布にやさしいということです。
バイオリンを始めてみたいと思っていても、バイオリンと聞くと高貴なイメージがして「高価なんじゃないかな…」と不安になる人もいらっしゃいます。
そのような時に、インターネットで調べると「格安バイオリン」という楽器に出会う人もいらっしゃるのではないでしょうか?
お手軽に始められるのもメリットと言えます。
実際に目の当たりにした格安バイオリンの実態
そのようなメリットのある格安バイオリンですが、バイオリンによっては注意するバイオリンもあります。
それは、メンテナンスができない場合もあるということです。
以下、具体的にお話しします。
今からお話しする内容は、5年程前に私が実際に格安バイオリンを触って驚愕した体験談になります。
先にお伝えしますが、全ての格安バイオリンが当てはまることではありませんのでその旨ご理解ください。
驚愕した体験談
体験レッスンにお越しいただいた方が、バイオリンを持参されました。
その当時1万円ほどでインターネットで購入されたバイオリンだったそうです。
まずチューニングするために、そのバイオリンを触りペグを回そうとしたところ、固く微動だにしない状態でした。
「おかしいな。」と思いペグ周辺を見ていると、何やら接着剤らしき透明の塊のようなものが見えました。
おそらく、接着剤でくっついているような感じでした。
そのためペグは回すことができず、チューニングができないということが分かりました。
また後からわかったことですが、弓についても接着剤がついていたようで、毛替えができないということがわかりました。
本当に1回きりの毛替えのできない、使い捨て弓だったのです。
後で修理をするために楽器屋さんに行かれたそうですが、修理代金が数万円するとのことでした。
1万円のバイオリンを購入したにも関わらず、修理代が数万円になり、初心者用のバイオリンが購入できる金額でした。
結局はその格安バイオリンは使わなくなったということでした。
この体験から思ったこと・・・
この実際に目の当たりにしたバイオリンのその時の私の印象は率直に酷いなと感じました。
どちらのサイトで購入されたのかは私は知りませんが、推測するにはオブジェの観賞用だったのではないかと思います。
ただこれからバイオリンを始められる人にとってはそんなの分からないですよね。
先程もお伝えしましたが、全ての格安バイオリンに当てはまるわけではありませんのでその旨ご理解ください。
現在1万円で販売されている格安バイオリンは普通に弾けるバイオリンが多くございますのでご安心ください。
ではこの経験から、格安バイオリンの注意点をお伝えしていきます。
格安バイオリンの注意点
では格安バイオリンの注意点は4つあります。
格安バイオリンの注意点1:インターネットで購入する時は失敗覚悟で購入すること
私が今お話しした体験談のように、このようなこともあるかもしれないということをある程度覚悟された方が良いかもしれません。
またメンテナンスする際に、本体料金より高くなる場合もあるということもありますのでその点もあらかじめ念頭に置かれた方が良いでしょう。
格安バイオリンの注意点2:長期間の使用は難しいということ
せっかく購入されたのだから長く使用されたいと思われている人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私がこれまで見てきた生徒さんなどいらっしゃいますが、大体は「ランクアップしたくなる」とおっしゃられます。
ある程度バイオリンが弾けるようになったら、音色にも欲が出てきます。
ですので、「ランクアップしたい」とおっしゃられる人が多いです。
メンテナンスに費用がかかるなら、ランクアップしたバイオリンを持つことで将来的には長期間弾けるのでコストパフォーマスが良い場合もあります。
格安バイオリンの注意点3:音程が取りにくい場合がある
全てのバイオリンにお伝えしているわけではありませんが、音程が取りにくいことがあります。
これは、バイオリンを弾いていると指板の指を押さえるところがへこむことがあったり、ネックの角度が下がっていると弾きにくいです。
そしてそのようなバイオリンを長期間使用していると、変な癖がついてしまう場合があります。
格安バイオリンの注意点4:モチベーションを維持するのが難しい
これは人によるかと思いますが、うまく弾けないと「どうせ格安バイオリンで弾いているし…」と楽器のせいにして言い訳してしまうことがあるかもしれません。
これが30万円のバイオリンで弾いていたらどうでしょう?
言い訳はできずに、できるまで練習する人も多いのではないでしょうか?
モチベーションアップするにはご自身の納得してご購入されたバイオリンで練習するのが一番です!
以上のように、注意点もありますのでご参考にくださいませ。
また以前、バイオリンの選び方について詳しくお伝えしておりますので、こちらも一緒にご覧くださいませ。
注意点1:インターネットで購入する時は失敗覚悟で購入すること
注意点2:長期間の使用は難しいということ
注意点3:音程が取りにくい場合がある
注意点4:モチベーションを維持するのが難しい
格安バイオリンはどのような人に向いているの?
では格安バイオリンはどのような人に向いているのでしょうか?
私自身は2パターンに分かれるかと思っております。
1.とりあえず始めてみたいなという人
続けられるか分からないのに最初から数万円や数十万円のバイオリンを購入することはハードルが高いと思います。
そのような人は、最初の導入として触ってみるのも良いかと思います。
また、バイオリンのレンタルサービスを活用する方法もあります。
しっかりとした品質で始めてみたい人はレンタルバイオリンで様子を見るという方法もあります。
教室に通われている人は教室でレンタルできる教室も多いですし、レンタルサービス会社様もありますので、そのようなサービスを利用してみることも一つの方法と言えます。
2.バイオリンを落下させてしまわないか心配のある小さなお子様(幼児)
小さなお子様が使用する場合、保護者様がピリピリして落とさないか心配というお話をお伺いします。
その場合は、とりあえずはお手軽価格のバイオリンで触ってみるということも良いかと思います。
【実録!】格安バイオリンの悲劇【まとめ】
さて、いかがでしたか?
今回は、本当にあった格安バイオリンの悲劇についてお伝えしました。
現在は、品質の良いバイオリンが販売されているところが多いですが、同じ経験をされたという人がいらっしゃいましたらコメント欄で教えていただければ幸いです。
興味あって購入を検討されていらっしゃる人は注意点も含めてご検討いただければと思います。
今回格安バイオリンについてお伝えしましたが、身近にバイオリンを弾く機会が増え、バイオリンを演奏される人口が増えるのは個人的には嬉しいですし、もっと身近にバイオリンを感じてもらいたいという想いでこちらのブログでも日々発信しております♪
バイオリンをスタートさせるきっかけになれば幸いです。