バイオリンを学習していると、楽しいと感じることもありますが、中には「練習しているのに弾けない」「いつまで経ったら上手くなるの?」など不安になる人も多いのではないでしょうか?
今回は、私が普段感じていることを皆様にお伝えしたいと思います。
こちらの記事をお読みいただくと、バイオリン学習をする際に大切な心構えについてご理解いただき普段の練習がもっと楽になりますので、最後までお読みいただければ幸いです。
バイオリンをどれだけ学習しているかにより異なる
こちらの記事は様々なバイオリン経験年数の人がお読みいただいているかと思います。
実はこちらのテーマは経験年数によって、悩みが変化します。
ですので、以下の経験年数の心境をまとめてみました。
ご自身の経験年数とお悩みについて当てはまるかご確認くださいませ。
バイオリンを始めた頃の心境
バイオリンを始めた当初は、ワクワクとした気持ちが強いのではないでしょうか?
憧れのバイオリンを弾けるという嬉しさで、ご自宅の練習も自ら進んで意識的に練習される人が多い印象があります。
バイオリンを始めて半年経過した頃の心境
バイオリンを始めて半年程経過すると、色々な練習をされていることと思います。
「1曲通して弾けた!」という嬉しさもあり、もっと色々な曲を弾いてみたいという時期になる人も多いのではないでしょうか?
ご自身が弾けるレベルで弾いてみたい曲にチャレンジすることも楽しい時期になります。
バイオリンを始めて1年経過した頃の心境
バイオリンを始めて1年経過すると、ご自身の音色に意識して傾ける余裕ができてくるかと思います。
そのようになると「音色をもっと綺麗に弾いてみたい」「音程を綺麗に弾きたい」「新しい技術を学んでみたい」と思うようになる人が多いです。
こちらはバイオリンを始めてすぐには感じることもできなかったことです。
それだけ成長しているということが言えますね。
バイオリンを始めて3年以上経過した頃の心境
バイオリンを3年以上ずっと続けられていると、様々な技術も習得され、色々な曲も弾けるようになっていることでしょう。
ある程度、ご自身のレパートリーも数曲あるという人もいらっしゃいます。
「楽しく弾いている!」という人もいらっしゃいますが、中には「もっと綺麗に弾いてみたい!」「音域を高くしてカッコよく弾いてみたい」など欲が出てくる頃かと思います(笑)
またその一方で、「これだけ練習しているのに全然弾けない」と落ち込む人もいらっしゃるかもしれません。
バイオリンを3年以上続けられると、色々な技術も身に付いていらっしゃいますので、より深い問題点に気づき練習の質も深くなるのも事実です。
バイオリンの悩みは尽きない
バイオリンの経験年数の心境についてお伝えしましたが、こちらをお読みいただき、いかがでしょうか?
おそらくあなたが気になる悩み、「いつになったら上手くなるの?」という問いについては、明確な答えは出ません。
そうなのです!
バイオリンの悩みは経験年数によって尽きません!!
バイオリンは○○マラソン!
バイオリンをわかりやすくマラソンに例えますと、長距離マラソンと似ています。
すぐに結果を求めようとすると挫折してしまいます。
もちろん、すぐに改善したとしても、継続的に練習しないと忘れてしまったり、身体が身に付いていない状態になりますので、本当の意味ですぐに改善することは少ないです。
例えば、先生から音程について注意され、正しい音で弾けたとしても、自宅に帰って弾けなかったら身に付いたとは言えません。10回弾いて10回とも正しい音程で弾けるようになると身に付いたということになります。
注意点をご自宅で繰り返し練習することで、段々と身に付き、弾けるようになっていきます。
ですので、バイオリンの練習には忍耐強さも必要になってきます。
普段の練習で心掛ける大切なこと
私自身の経験や色々な生徒様を見ていて、バイオリン練習で大切なことをお伝えします。
バイオリン練習はすぐに結果を求めず、完璧を求めすぎないということです。
以下詳しくお伝えします。
すぐに結果を求めると・・・
こちらは先程お伝えしたように、バイオリンはマラソンで例えると長距離マラソンです。
ですので、練習していてその時は弾けたとしても、即音程が良くなったり、綺麗に弾けたりすることは少ないです。(悲しいことですが…)
これは何度も練習を繰り返し、自分のものになるまでには時間が掛かるからです。
もちろん自分のものにできるまでには、個人差がありますので期間は一概には言えません。
また、すぐに結果を求めてしまうと、挫折する原因にもなります。
「これほど練習しているのに上手くならないのはなぜ?」と言って挫折してしまうという話はよく聞きます。
的確な箇所を正しい方法で練習していると誰でも上手くなることはできます!
個人差もありますので、「私の場合どうなのかな?」と不安になる人は師事されているバイオリンの先生に直接相談されることをお勧めします。
バイオリン独学をされている人から、「壁に当たる時期にきてしまった」というお声もいただいております。
もし壁に当たっていると感じられている場合は、バイオリンの先生に習われると、的確なアドバイスがもらえるので上達スペードは格段に上がります!
完璧を求めすぎない
また完璧を求めすぎると挫折する原因になります。
バイオリンは鍵盤楽器と違い、音程を作り出す楽器ですので、音程を取ることが難しい楽器です。
特にバイオリンを始めた当初に、音程を完璧に弾こうと思うと、正直修正する箇所が多すぎてキリがありません(汗)
左指の押さえる位置、弓のボーイングの向き、身体の重心など見るべき箇所は色々あります。
そして修正ばかりして弾く練習をすると、バイオリンを弾くのも嫌になってしまうという悪循環になります。(※プロになる場合はまた別の話です。)
ですので、明らかに違う箇所以外は、完璧を求めずに弾いていただければと思います。
もちろん、私自身指導する際にストイックな生徒様には様々な箇所を指導することもあります。
ですが、全体のバランスを見て7割位完成して弾けるようになると、良い方と思うようにすると楽になる人もいらっしゃるのではないかと感じております。
以前、バイオリンを挫折する5つの原因について詳しくお伝えしておりますので、こちらもご覧くださいませ。
バイオリンを学習する時に大切な心構えはこちら!【まとめ】
さていかがでしたでしょうか?
今回は、バイオリンを学習する時に大切な心構えについてお伝えしました。
「熱しやすく冷めやすい」より、「すぐに結果を求めず、コツコツと正しい方法で練習し続ける人」が、最後にはバイオリンを楽しめるようになり、生涯楽しめるようになるのかなと感じております。
ぜひ普段の練習の心構えとしてご参考にいただければ幸いです。