バイオリンを弾いている時は感じないかもしれませんが、終わってみると身体が痛いと感じることはありませんか?
今回は身体が痛くなるNG姿勢について代表的な例を3つお伝えしていきます。
こちらの記事をお読みいただくと、悪いNG姿勢がどのように身体に影響するかが分かり、練習の時にすぐ実践いただける内容となっていますので最後までお読みいただければ幸いです。
【あなたは大丈夫?】身体が痛くなるNG姿勢と6つの解決法(動画解説)
NG姿勢をして弾き続けるとどうなるのか?
まず、NG姿勢を続けて弾いているとどのようになるのかについてお伝えしていきます。
「自身の弾きやすい姿勢でバイオリンを弾いたら良いんじゃないの?」と思われている人もいらっしゃると思います。
ただ間違った姿勢でバイオリンを弾き続けているとあることが起こります。
それは・・・
身体の痛みです。
急にある時、腰が痛くなったり、背中に激痛が走ってしまう可能性が高いです。
そのために、普段から身体に負担が掛かりにくい持ち方で練習することが大切です。
また、NG姿勢をして弾くと音色にも影響してきます。
綺麗な音色を出すためにも、正しい姿勢で弾きたいものです。
NG姿勢について実体験から思うこと
今回、こちらの姿勢についての記事をお伝えしている背景は、実体験から感じることがあります。
私は幼少期の頃、どうしても猫背がちな姿勢をしていました。
特に譜読みをするときは、楽譜を見るので、前屈みになってしまいます。
それに加え、私は強度の近視で眼鏡をかけていても見えにくかったので、余計に猫背姿勢でバイオリンを弾く癖がありました。
そのような状態を続けていると、背中に痛みが続くということが起こりました。
またオーケストラで弾いているときは、ずっと座った姿勢で弾いているので、腰や背中に痛みがあり、長い間痛みと闘ってきました。
その経験から、少しでも体に負担を掛けない弾き方を研究してきました。
今から、よくあるNG姿勢について3つご紹介していきます。
今回は、左側のバイオリンを構える姿勢に焦点を当ててご紹介していきます。
よくあるバイオリンの構え方 NG姿勢1つ目
よくあるバイオリンの構え方 NG姿勢1つ目は「バイオリンが下がってしまう」です。
冒頭でお伝えしましたように、特に楽譜をよくみている時に起こりがちの姿勢です。
この姿勢を続けていると、背中が丸まって猫背の姿勢になります。
猫背姿勢を長時間していると、背中が痛くなってしまいます。
またこの姿勢をしていると、坂のカーブのようになりますので、弓が下がってしまい指板で弾くことになります。
そうすると、音色も弱々しい音になってしまいます。
よくあるバイオリンの構え方 NG姿勢2つ目
よくあるバイオリンの構え方 NG姿勢2つ目は「真正面にバイオリンを構えてしまう」ことです。
顎で支えようとすると真正面でバイオリンを構えてしまいます。まず真正面で持つと、楽譜を見ながら弾くことが難しくなります。
練習する時に、譜面台に楽譜を置いて練習される人が多いと思います。
その時に、楽譜を見ながら弾いていると正面に指が見えてしまうので、楽譜が見えづらくなります。
また、左脇の下に空洞ができないため、左指を押さえるのが窮屈になり、押さえにくくなります。
左腕を内側に巻く必要があり、疲れてしまいます。
このような姿勢を続けていると、左腕を痛める可能性もあります。
そして、見た感じも少し格好悪いですよね。
よくあるバイオリンの構え方 NG姿勢3つ目
よくあるバイオリンの構え方 NG姿勢3つ目は「バイオリンの面と床が並行になっていない」ことです。
バイオリンが全体的に下がってしまうため、背中が丸まった体勢になりがちです。
そのため、1つ目でご紹介したように、背中に力が入ってしまい負担がかかってきます。
また、2つ目の例でご紹介した反対で、脇の下が外側に向きます。
そのため、こちらも左腕に力が入る可能性も高くなります。
そして、音色に影響もします。
特に前屈みで弾いていると、特に移弦する時に、本来の移弦の傾きができないため弦が混じったりすることがあります。
バイオリンNG姿勢【6つ解決法】
こちらの3つのNG姿勢についてご紹介しましたが、これからは、これからは解決法を6つ順番にお伝えしていきます。
解決法1.譜面台の高さを調整しましょう!
解決法1つ目は、譜面台の高さを目線の高さに合わせるということです。
「えっ。ちょっと待って!演奏会などで、大体の演奏家の人は譜面台低くしているよ!」
と思われた人もいらっしゃると思います。
ですが、これは、人前で弾く時の話です。
なぜ演奏会では譜面台を低くしているかというと、譜面台を高くすると演奏者の顔や姿が見えなくなったり、音が遮られるからです。
ですので、演奏会で弾かれる時は皆様に聞いていただくために、あえて譜面台を低くしています。
ですが、今回はご自宅で練習する時のお話になります。
猫背気味になる人は、譜面台を目線の高さにすることで、改善されます。
譜面台に関しては、折り畳み譜面台の場合は、あまり伸びない譜面台もありますので、ご購入の際は、ご自身の目線くらいは伸びる譜面台を選びましょう。
また譜面台を購入せずに、机に楽譜を置き練習されている人は、譜面台をご購入することをお勧めしています。
机ですと、どうしても身長より低くなりますので、前屈みに楽譜を見る大勢になります。
体が痛くなって病院に通うと治療費がかかってきますが、譜面台を購入して投資をする方が安くなりますので、ご自身の体のためにも譜面台にはお金を使うようにしましょう。
解決法2.譜面が見えにくい場合は拡大コピーしましょう!
解決法2つ目は、譜面が見えにくい場合は拡大コピーしましょう!
猫背姿勢をしてしまう人は、楽譜が見えてにくいことが原因という場合があります、
その時には、楽譜を拡大コピーして大きくするということも一つの方法です。
私自身は楽譜が見えずらかったので、拡大コピーで弾いていました。
こちらの記事でも詳しくお伝えしていますので、ご覧くださいませ。
解決法3.曲の合間にバイオリンを上げる癖をつけましょう!
解決法3つ目は、曲の合間にバイオリンを上げる癖をつけましょう!
こちらはバイオリンを下がってしまう人向けになります。
特に曲などを弾いているときは、集中して弾いているので、バイオリンが下がってきます。
そのために、ひと段落する時やフレーズに、バイオリンを上げる癖をつけましょう。
そのようにすることで、バイオリンが下がってきても、直すことができます。
解決法4.バイオリンの構え方は斜め45度に構えましょう!
解決法4つ目は、バイオリンの構え方は斜め45度に構えましょう!
バイオリンの構え方については、正面ではなく斜め45度に持つことを意識しましょう。
正面で持ってしまう人は、まず体を前に立ち、その後左斜め45度にバイオリンを持ってみましょう。
譜面台の置く位置は、正面で置くことで、バイオリンを弾きながら楽譜を見ることができます。
解決法5.バイオリンを弾く時の重心を意識しましょう!
解決法5つ目は、バイオリンを弾く時の重心を意識しましょう!
バイオリンを弾く時に、立って練習する人と、座って練習する人も分かれるかと思います。
個人的には立って練習することをお勧めします。
これは体の重心がかけやすくなるためです。
元弓で弾く時は左足に重心をかけ、反対に先弓で弾く時は右足に重心をかけると身体を使ってバイオリンが弾きやすくなります。
そのようにすることで一点に重心がかからないので、体の負担も軽減されます。
解決法6.ポモドーロテクニックを使いましょう!
解決法6つ目は、ポモドーロテクニックを使いましょう!
バイオリンを弾くことは、左右違った姿勢になります。
ですので、どうしても身体に負担がかかってしまいます。
そのようなときはポモドーロテクニックを使って練習すると気分転換になります。
練習して弾く時と、休んで体をストレッチする時に分けることで体の負担も軽減されます。
以前ポモドーロテクニックについて詳しくお伝えしていますので、ポモドーロテクニックが気になる方はぜひご覧ください。
解決法【番外編】立って弾く練習をして適度にストレッチをしましょう!
解決法【番外編】は、立って弾く練習をして適度にストレッチをしましょう!
バイオリンは立って練習すると、先程お伝えしたように身体の重心がかけやすくなりますので身体の痛みも少し軽減されます。
また音も響きやすくなります。
ですので、基本的には立って練習することをお勧めします。
ですが、オーケストラや室内楽などで座って弾く人は体に負担をかけないように、立って練習したり、座って練習したり交互に練習すると体に負担がかからないので、無理しないように練習してみてください。
余談なのですが、私は以前座って10時間ほどバイオリンを弾いて練習をしていたことがありました。
すると、1ヶ月後には腰に激痛が走り、苦い経験があります(汗)
ですので、座って弾く必要がある時には座って弾きますが、なるべく練習は立って弾くようにしています。
また、適度にストレッチを入れることで痛みも減りました。
バイオリンは前に押し出す動作が多いですので、その反対の背中の筋肉をほぐしてあげるストレッチなどをすると軽減されています。
【あなたは大丈夫?】身体が痛くなるNG姿勢と6つの解決法【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
今回は、身体が痛くなるNG姿勢とその6つの解決法についてお伝えしました。
バイオリンを構える姿勢に慣れていないと、最初は間違った持ち方をして身体を痛めてしまうということがあります。
身体を痛めると大好きなバイオリンが弾けなくなってしまいますので、普段から身体に負担の掛けない持ち方をすることが大切です。
すぐに取り入れていただける内容となっておりますので、普段の練習に取り入れてみてくださいね。
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