バイオリンの扱い方というのは書くまでもなく、大切に扱うのは当然です。
特にお子様の場合、大切に扱うように毎回お伝えしていますが、
ご自宅での扱い方にも注意が必要です。
ただいくら注意していても、予期しないことが起こってしまう場合もあります。
先日、手が滑ってしまいバイオリンを落としてしまった・・・
という生徒さんがいらっしゃいました。
今回はそのバイオリンが、どのようになったのかを共有していきます。
大切に扱わないといけないというのは当然ですが、
「落としたらこのようになった…」という記事はあまりお見かけしないかと思いますので、
ぜひこちらの記事を参考にしていただければと思います。
落としてしまうとこうなった…
硬い床にバイオリンを落としてしまうと、高い確率で壊れてしまいます。
運良くその時は何事もなかったかのように見えて、
実は塊柱に影響していたりということもあり得ますので、油断はできません。
今回の一例でいいますと、このようになりました。
さて、お分かりになりましたか?
そう!
指板がぐらついて、完全に剥がれてしまいました。。
もう、ここまできたらバイオリンを弾くことはできません。
これは、指板剥がれの修理が必要になってきます。
決してご自身でくっつけないでくださいね。
お子様の生徒さんで、「ボンドでくっつけたらいけないの?」と聞かれたことがあります。
バイオリンの指板は職人さんが、バイオリン専用のノリでくっつけるので
自分でくっつけたらいけないということを伝えたことがあります。
大人の方なら大丈夫だと思いますが、このような場合はプロに修理してもらいましょう!
この場合の修理箇所&代金は?
ではこの場合、どのような修理が必要になったかを説明していきます。
修理箇所は先ほどお伝えした、指板剥がれの修理になります。
念の為他の箇所も見ていただきましたが、幸い指板の箇所だけでした。
この場合の修理代金は、およそ1万円位になります。
また指板剥がれの修理は、接着する膠の乾燥に時間を要するため、
即日修理が難しい部類になります。
もしこのような状態になると、即修理に出す必要があります。
次のレッスン日までに練習ができないとならないようにしましょうね!
バイオリンの取り扱いの意識を高めるためには?
いくら気をつけていても、落としてしまう場合はあります。
しかし、普段からのバイオリンの取り扱いの意識を高める必要があります。
大人の方なら大丈夫なのですが、小さなお子様なら毎回レッスンでもお伝えしています。
私はわかりやすいように、
「バイオリンは生きてるんだよ!○○ちゃんの妹(赤ちゃん)だと思ってね。」
とよく言っています。笑
「もしバイオリンを落としてしまうと、
赤ちゃんだったらどうなる?
骨折れちゃうよね。。
そのような持ち方はやめようね。」
などと言っています。
ある幼児の生徒さんは、
バイオリンを弾いて松脂の粉をガーゼで軽く拭き取ってバイオリンに被せてる時、
そのガーゼのことを、「お布団」と言っていました。
「お布団で眠っててね。」とバイオリンに話しかけながら閉まっていました。
普段からこの生徒さんのような意識付けも大切だと思っております。
今回、指板剥がれの写真をご覧いただきましたが、
あなたのバイオリンはこのような状態にならないように注意してくださいね!