先日レッスンで生徒さんのバイオリンを調音していると・・・
ん??ぬっ!!
バイオリンが熱い・・・
ということがありました。
温度にしたら人肌の37度くらい…(汗)
これには驚き、すぐに普段のバイオリン保存場所を確認しました。
原因は、車で通われているのですが、その時はちょうど朝から出掛けていて
車にずっとバイオリンを置きっぱなしだったとのこと。(汗)
さて、ここでクイズです!!
この場合、あなたならどのようにすれば緩和できると思いますか?
A.冷房をつけたまま、バイオリンを車の中に置いて出かける
B.バイオリンを車中に置きっぱなしにする
C.車中に置きっぱなしにせず、バイオリンと共に行動する
では、答えの発表です!
3択なので、簡単ですよね??
答えは・・・
C が適切です。
まず、Aは一見良さそうに感じるかと思いますが、
車中は直射日光が当たりますよね?
ですので、いくら冷房を効かせていても、残念ながら効果はありません。
冷房をかけていても、ケースに熱が吸収されてしまいます…(汗)
ですので、Aは×です。
Bは、お分かりですよね?
そのまま車中にバイオリンを置きっぱなしにすると、
バイオリンにひびが入ってしまったり、板が変形してしまう場合もあります。
バイオリンの表板には、松材が使われています。
熱が原因で、様々なトラブルが起こります。
また、バイオリンに使われている接着剤はニワカといわれるものになるのですが、
そのニワカが剥がれてしまうこともあります。
ですので、絶対に、車中に置きっぱなしはしないでください!!
一番の解決策は、Cにあるように、車から出掛ける時は、
必ずバイオリンを一緒に持って歩くことです。
バイオリンは人間と同じと思ってください。
赤ちゃんを車中に放置しないですよね?
それと同じです。
必ず、バイオリンと共に行動しましょう!!
こちらは、盗難防止にもなります。
とはいっても、「運転中はどうすればよいの?」と思われるかもしれません。
運転中の時は、バイオリンのケースが熱で吸収されないように、
予め、バスタオルやブランケットなどでくるんであげるとよいでしょう。
これは余談になりますが、あなたは、熱を持ちにくい色は、何色だと思いますか?
先日テレビでこのようなクイズをやっていました。
私は、黒色だと思っていたのです。
しかし、黄色だったのです!!!
ということは、黄色のバスタオルやブランケットをバイオリンケースに巻いてあげると、
少しは熱が持ちにくくなるということになりますね!
また、バイオリンケースの中に断熱シートを入れておくという手もあります。
このように、特に車内は直射日光が入りやすいです。
ですので、特に車中にバイオリンを置かれる時はくれぐれも気を付けてくださいね!!
車中のバイオリンを置きっぱなしは厳禁!!!
運転中は、直射日光に当たらないように、
バスタオルやブランケットなどでバイオリンケースをくるむ
断熱シートをバイオリンケースに入れる
など、工夫する必要がある。
いかがでしたか?
車でレッスン通いされている人もいらっしゃると思います。
車中で冷房をつけていたら良いと思われがちですが、実は効果がありません。
特に、夏場の時期は、くれぐれも気を付けてくださいね!