バイオリンを弾いていると右手と左手が揃わないという時はありませんか?
特に速弾きしている時に、「あれ?なんか合わない…」と感じる人も多いと思います。
今回は、左指と弓が揃わない時の解決法についてお伝えしていきます。
今回の動画を見ていただくと、左指と弓が揃わない時の原因がわかり、それに基づいた練習方法が分かります。また、速弾きの時にも役立ちますので、最後までご覧くださいませ。
左指と弓が揃わない時の解決法(動画解説)
動画を見て少しでもいいな!と思われた方は高評価やコメント頂けると嬉しいです^^
左指と弓が揃わない時の2つの原因は?
左指と弓が揃わない原因を最初に知る必要があります。
その原因は大きく2つあります
その原因とは・・・
の2つのことが大体の原因です。
こちらの理由についてこれからお伝えしていきます。
【原因1つ目】左指を動かすタイミングが遅い
まず1つ目の、左指を上げるのが遅くなるということですが、これは人間の体をまず知る必要があります。
その理由は、人間は内側に曲げる動作の方が優れていると言われています。
例えば、指を曲げる時でも、力を入れずに曲げることはできても、戻すことは重力に逆らうので指を上げる方が難しくなります。
ですので、音を下がる時は指を上げますので、その動かすタイミングがどうしても遅くなってしまう傾向にあるからです。
【原因2つ目】右手を動かすタイミングが早い
次に右手を動かすタイミングが早いということも、しっかりとした理由があります。
こちらも先ほどお伝えしたように、人間は内側に曲げる動作の方が慣れています。
右手で言うと、内側を曲げるのはアップになる時です。
ですので、アップで弾く時についつい弓が早く動いてしまうので、音のタイミングもずれてしまうということが起こります。
では、ここからは、左指と弓が揃わない時の練習例についてお伝えしますので順番に見ていきましょう!
【左指編】弾く前にやろう!準備体操
理由がわかったところで、どのような練習をしたらいいのでしょうか?
まずは練習に取り組む前に指の準備体操をすると良いです。
指を順番に押さえて、離す練習をします。
0→1→2→3→4→3→2→1→0
特に指を離すときに素早く離せるかを意識すると良いでしょう!
これが慣れると次は以下のように押さえましょう。
1→0→1→0
2→0→2→0
3→0→3→0
4→0→4→0
色々のパターンで指を動かしてみましょう。
もし練習中に動かしにくい箇所があった場合は、まずこちらの指の準備体操をすることから始めると良いです!
【弓編】練習で意識すること
まずボーイングで意識することは・・・
左指を離してから弓を動かすことです
最初の例でお伝えしたように、左指と弓のタイミングが合わないのは、弓を動かすタイミングが速いことに原因があります。
では今からその練習方法を2つお伝えしていきます。
練習1:音が上がる時の練習
音が上がる時は、指を弦に押さえる練習になります。
今回はボーイングの練習になりますので、2音スラー+1音で弾いてみる練習をしてみましょう!
動画でご説明している、ラシシ、シドド、ドレレ、レミミというように弾いていきます。
これは、2音スラーにすることで、弓を上げる時のタイミングの猶予を与える練習になります。
ですのでこの練習をしてみましょう。
練習2:音が下がる時の練習
音が上がる練習ができましたら、次は反対に音が下がる練習もしてみましょう。
こちらも、2音スラー+1音で弾く練習になります。
おそらく音が下がる練習2の方が難しく感じる人も多いと思います。
2音スラーにすることで、弓を上げる時のタイミングの猶予を与えます。
ですので、最初は2音スラー+1音のパターンで練習すると良いでしょう!
左指を上げてから、弓を動かすということを意識しながら練習してみましょう!
また、その他に以前ご紹介した、速いパッセージが弾けるようになる方法についての記事でお伝えしておりますので、その方法もお試しいただければより内容が深まりますので、ぜひ一緒にご覧ください。
弾いている練習曲での取り入れ方
では、基本的な練習方法をお伝えしましたが、何かしら練習曲を弾いている人は、普段どのような練習を取り入れたら良いのかわからない人も多いと思います。
取り入れ方については、弾きにくい箇所の1小節を取り出して、その部分だけを練習するというのは基本です。
その中で、音と弓のタイミングがずれてしまう場合は、アップで弾く時のタイミングをゆっくりにしてあげると解決する場合が多いです。
こちらを意識して、ぜひお試しください。
左指と弓が揃わない時の解決法【まとめ】
いかがでしたか?
今回は、左指と弓が揃わない時の練習方法についてお伝えしていきました。
左指と弓が揃わない原因は大きく分けて2つあります。
その2つを解消するには、以下の練習をしてみましょう!
こちらを気を付けて練習していただくと良いです。
今後、速弾きの曲を弾く時にもご活用できますので、ぜひ練習してみてください!
ぜひ練習のご参考にいただければ幸いです。